日本の種苗会社には世界で通用する育種力があり、その育種力で作られた種子を海外へ輸出しております。隣国の中国や韓国はもちろんですがヨーロッパから南米まであらゆる国々で、現地のパートナーと協力し業務を行っております。世界の人々の食を支えていく喜びを感じれるように努力し、また食の元となる種子を安定供給出来るように海外でも種子を生産しております。
国が違えば言葉のみならず文化も大きく異なるので、まずは現地のパートナーとの信頼関係の構築、そして強化していくことを取り組んでいます。各野菜の収穫時期に合わせ、現地のパートナーと一緒に栽培状況を確認しております。 Market Leading Varietyや他社の新品種と比較して、我々の品種がどうなのか、何が不足しているのか、現地のニーズや流通など可能な限り自分の目と耳で把握するよう努め、育種側にフィードバックを行いより良い品種を少しでも早く提案出来るように努めています。
海外で生産される種子においても、種子を収穫する為に、1週間~2週間の時間を掛けて全て自分の目で確認し、形や大きさを現地で選別してから母球を定植しております。これは海外の異なる環境で収穫された種子をお客様が栽培した時に、形や大きさの揃い性を維持出来るようにしております。
入荷された種子の発芽検査、弊社農場で実際に栽培し純度検定を行うなどの品質検査を行い種子をお客様にお届けしております。ご安心して栽培下さい。
その中でも、「スプリングスター」と「泉州の力(試行番号TF-081)」という品種をお奨め致します。
スプリングスターは極早生品種の中では栽培しやすく、何よりも甘くてとっても美味しい品種です。4月上中旬に形も丸型に近く大きさも300g前後で良く揃った玉葱が収穫できます。新玉なのでサラダはもちろんですが天ぷらなどで食べると極上の美味しさです。
泉州の力は5月下旬に収穫出来るF1の中晩生品種です。地元なにわの伝統野菜である泉州黄玉葱
を基に両親を品種改良した交配品種となります。他の中晩生品種と比べ鱗片も肉厚でジューシーで美味しく、ボリュームがあるので玉葱ステーキでは食べ応えもあり絶品です。
病気にも強く栽培しやすく、2017年、18年の愛知県野菜優良品種選定拠点調査圃事業審査会タマネギの部で、2年連続1位を獲得した優良品種です。